第9916号 2018年10月23日
中通総合病院
日本血栓止血学会が認定
中通総合病院が9月20日付で、日本血栓止血学会の「血友病診療地域中核病院」に認定されました。
日本血栓止血学会では血友病の診療連携体制をつくり、患者さんが近くの医療機関で、個々のニーズに応じた最適な治療を受けることができるようにしました。ブロック拠点病院(7ブロック14カ所)、特殊機能型病院(1カ所)、地域中核病院(63カ所)、その他の血友病診療施設で構成され、連携し、より多くの患者さんのQOLの改善を図っていきます。
中通総合病院が認定を受けた地域中核病院は、センター病院であるブロック拠点病院や、血友病診療施設と連携・相談の体制を取りつつ、近隣の医療機関の重篤な出血時に対応したり、ガイドラインに基づく標準的治療の提供などを行います。秋田県での認定は中通総合病院だけです。
血友病診療担当 渡辺新先生(小児科統括科長)の話
血友病患者さんは全国に6,455人おり、「些細な打撲でも大出血の原因になり得る」という体質のため、就学、就労、結婚など社会的な面で大きなハンディキャップを背負ってきましたが、出血後に血液凝固因子を補充するのではなく、予防的に凝固因子製剤を定期的に補充する方法が導入され、さらに投与後の半減期が延長した新しい製剤の導入により、実際に出血する機会は激減し、QOLは目覚ましく改善してきました。今回の血友病診療地域中核病院の認定にあたり、より多くの方のQOLの改善を図っていきたいと考えています。