第9884号 2018年07月05日
 中通総合病院

食の支援を考える

中通総合病院の地域包括ケア学習会が6月20日午後5時45分から開かれました。

今回は「高齢者の食支援」をテーマに、講義と事例交流が行われ、介護老人保健施設やショートステイ、居宅介護支援事業所などの院外の施設と、明和会から合わせて85人が参加しました。
歯科衛生士が『健康を支える口腔ケア』と題して講義を行いました。口腔ケアについて「全身状態や誤嚥性肺炎との関係が注目されるようになり、口の中を清潔にするだけでなく、口腔機能訓練を含めた身体機能の回復・維持も目的になっている」と述べ、高齢者へのケアのポイントを説明。「一番大切なのは継続すること。毎日短時間でいいので口の状態に気を配り、可能であれば定期的に歯科医師から評価してもらい、ケア内容の見直しや改善をしてほしい」と述べました。
事例交流は「食支援を通してその人らしい暮らしを支える」がテーマ。自宅への早期退院と経口摂取を希望する誤嚥性肺炎の患者さん、ご家族の意向をかなえるために多職種で連携しながら援助した症例を取り上げ、病棟と療養支援の看護師、言語聴覚士、社会福祉士、ケアマネジャー、訪問看護師がそれぞれの専門的立場から、かかわりについて話をしました。
参加者は「口腔ケアの重要性を再確認した。実践できる内容であり、これからの業務に生かしていきたい」「退院に向け、多くの職種がどのように対応しているのか知ることができた」といった感想を寄せていました。