第9837号 2018年02月01日
 中通総合病院

だまこ餅を使い糖尿病食を

京都府の国立京都国際会館で、1月12日から三日間にわたり開催された第21回日本病態栄養学会年次学術集会のレシピコンテストにおいて、中通総合病院栄養課の管理栄養士、菅原みどりさんが最優秀賞を受賞しました。

学術集会には、全国の医療機関から医師や管理栄養士など多くの栄養関係者が参加しました。レシピコンテストでは、一次審査を通過した20の病院の参加者が『地域の伝統を生かした糖尿病食』をテーマに糖尿病患者さんの一日の献立を作成。その中の自慢の一品をホテルオークラの料理人がレシピどおりに再現し、試食審査を行いました。
菅原さんは、普段から患者さんに提供しているメニューをベースに一日の献立を作り、その中の一つに、手に入りやすい食材で作ることができ、かつ、家族の方も一緒においしく食べられる秋田の郷土料理「だまこ餅」を使った鍋料理を取り入れました。試食審査では、担当の料理人にきちんとレシピが伝わっておらず、お米が餅になるまでつぶれていないといったハプニングもありましたが「鶏ガラでとった出汁がとても合う」「セリやまいたけの香りが生きていてすごくおいしい」と好評でした。その後、レシピ紹介のプレゼンテーションや、参加者による投票結果を参考に選考が行われ、菅原さんの献立が最優秀賞に選ばれました。

菅原みどりさんの話
中通総合病院で約6年間、特別食に関わってきましたが、これまで患者さんに食べていただいていた献立が、会場のみなさんにも好評でうれしかったです。今回は「だまこ餅」についていろいろ調べながら献立を作り、管理栄養士として、あらためて秋田の料理を見直す良い機会となりました。