第10048号 2019年12月03日
中通総合病院
高齢者の健康を維持するために
中通総合病院の地域医療連携部が主催する地域包括ケア学習会が、11月20日午後5時45分から開かれました。
学習会の開催は今年度三回目。今回は、中通総合病院の阪本亮平部長(集中治療部・循環器内科)が「高齢者の健康管理のポイント」と題して講話し、施設の方や明和会職員合わせて約40人が参加しました。
救急搬送された高齢の患者さんの事例から、高齢者の特徴を挙げ、高齢者によく見られる認知症、感染症、心血管疾患についてそれぞれ説明しました。
認知症は、WHO(世界保健機関)のガイドラインに記載されている「動く、頭を使う、外に出る」「MCI(軽度認知機能障害)の時期に介入する」などの予防策を紹介。また、感染症では特に誤嚥性肺炎が多いと述べ、誤嚥の多くは自覚症状がなく、栄養、筋力、口腔内衛生の状態が発症に関連すると話しました。心血管疾患については心不全を解説。心不全は急になるものではなく、徐々に悪化していくもので、一度発症すると良くなったり悪くなったりするのを繰り返す特徴があると述べました。
参加者からは「今後の仕事に役立つ内容で勉強になった」「高齢者の健康管理の重要性をあらためて学ぶことができた」といった感想が寄せられました。