第10040号 2019年11月07日
中通リハビリテーション病院
言葉以外にも意識を向けて
中通リハビリテーション病院で10月17日、患者サービス委員会が主催するコミュニケーション能力講座が開かれ、約110人が参加しました。
講師はラポールマネジメントオフィス(秋田市)の代表、石郷岡純子さん。コミュニケーションの研修などを企業、団体へ行うとともに、フリーアナウンサーとして活躍しています。
石郷岡さんは「コミュニケーションは意思疎通のことで、一方向ではなく双方向のやりとり。自分の思いが相手に伝わってこそ成り立つ」と話し、言葉による『言語(バーバル)コミュニケーション』と、表情、しぐさ、声の大きさなどの『非言語(ノンバーバル)コミュニケーション』について説明。人は話の内容よりも、視覚や聴覚からの情報を優先するという『メラビアンの法則』を紹介し「言葉以外の情報が相手に与える影響は大きい。コミュニケーションを取る際は、無意識になりがちな非言語の部分にも意識を向ける必要がある」と述べました。また、同じ言葉でも人によ
って解釈が違うこと、相手が理解しているか確認しながら話を進めることなどを話しました。
途中、参加者に「自分が考えるコミュニケーションはどのようなものか」「患者さんと接するときに気を付けていることは何か」といった質問をし、石郷岡さんは会場とコミュニケーションを取りながら講演を進めました。
参加者は「非言語によるコミュニケーションの大切さを学ぶことができた。表情や声のトーンなども意識していきたい」「人によって言葉の物差しが異なるので、言葉を選んで話すことが必要だと感じた」「会話が一方通行にならないよう言語、非言語に気を付けていきたい」などの感想を寄せていました。