第10003号 2019年07月09日
中通総合病院
高齢者のスキンケアを学ぶ
中通総合病院で6月19日午後5時45分から地域包括ケア学習会が開かれ、院外の施設と明和会から合わせて約85人が参加しました。
今回は『高齢者のスキンケア』について講義と事例交流を実施しました。
皮膚・排泄ケア認定看護師が講義を行い、ストーマ(人工肛門、人工膀胱)を造設している場合のスキンケアの方法も併せて説明しました。
その後、退院後の療養生活を見据えたストーマケアの実践について事例交流を行いました。直腸がんの手術後、人工肛門を造設した患者さんのケースで、入院中に行った指導、家族へのかかわりを看護師が報告。「患者さんの生活環境、協力者の有無、ストーマに対する受け入れの程度など、患者さんによって指導やかかわり方が変わってくる。退院後の生活をどれだけイメージし、指導につなげていけるかが大切だと再認識した」と述べました。訪問看護を行った看護師は「自宅でのストーマ管理に不安があった患者さんと家族に対し、装具の交換は手技を一つ一つ確認したり、できることを評価しながら自信をつけるなど、不安なく生活できるよう支援した」と振り返りました。
会場からは「患者さんを生活者としてとらえ、その人らしい生活につながる支援をしていきたい」「ストーマ造設の利用者とかかわる機会があるので、あらためて学ぶことができて良かった」という声が聞かれました。