第10312号 2022年07月07日
中通総合病院
パーキンソン病の症状、電気刺激で改善
中通総合病院では4月から、専門外来「DBS調整外来」を始めました。
DBSは「脳深部刺激療法」と言い、脳の深部を電気で刺激し、手足の震えや動作の鈍さといったパーキンソン病の症状を抑える治療法です。手術によって脳内に電極、胸部に刺激装置を植え込み、皮下のケーブルでつないで刺激します。また、手術後は患者さんの症状に合わせて電気刺激の定期的な調整が必要です。
今回開設したDBS調整外来は、手術後の電気刺激の調整を行う外来です。担当するのは岩手医科大学脳神経外科講師の西川泰正先生。毎月第3金曜日の午後に診察を行っています。
現在外来の対象となっているのは、岩手医科大学に通院していた秋田県内在住の患者さんです。大学での植え込み手術後、1年間は1カ月に1回、その後は3~6カ月に1回程度、電気刺激の調整を受けます。秋田県内にはDBSの診療を行っている医療機関はなく、中通総合病院が初めてです。外来が開設されたことにより、通院にともなう患者さんの負担も軽減されます。