第10320号 2022年08月18日
中通総合病院
開業医の先生方と情報を共有
中通総合病院で7月29日午後6時30分から、第17回中通医療連携セミナー学術集会が開かれ、開業医の先生方と職員、合わせて84人が参加しました。
リハビリテーション部の佐々木香奈部長(整形外科科長)によるミニレクチャー『健康寿命を延ばす変形性膝関節症治療の取り組み』が行われました。「要支援・要介護の原因の四分の一が転倒・骨折、関節疾患などの運動器疾患であり、それらの予防と治療が健康寿命を延ばすために重要」と話しました。また、変形性膝関節症について「メタボリックシンドロームや認知症と関連しており、運動不足が原因で身体機能の低下が生じる悪循環を断ち切ることによって、健康寿命を延ばせる可能性がある」と説明し、手術治療の骨切り術と人口膝関節置換術を紹介しました。
続いて、山形大学医学部総合医学教育センター准教授の中西淑美先生が『〝共創未来〟―協働意思決定に向けて』と題して特別講演を行いました。「『共創』は多様な立場の人たちと対話しながら新しい価値を共につくりあげていくこと」と話し、対話が共創のプロセスで重要な要素の一つになっていると説明。「医療者と住民が率直に意見を交わせる場をつくり、お互いが語りを受けとめ合うことが対話を促進させることにつながる。それぞれの価値を認めるだけでなく、新たな価値を目指して行政、住民、各組織が協働意思決定していくことが必要」と述べました。