第10505号 2024年06月04日
 中通総合病院

日常生活への支障を減らし生活の質の向上を

中通総合病院では4月9日から、頭痛外来を開始しました。

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 頭痛外来は、頭痛全般を専門に診療する外来で、担当するのは脳神経外科統括科長の小田正哉先生です。 小田先生は昨年、中通総合病院の職員を対象に、頭痛の実態調査を実施。調査の公表に同意を得られた職員の約27%に片頭痛の可能性があり、日常生活や業務に多大な支障が生じているという結果となりました。近年、片頭痛の発生メカニズムが徐々に解明され、画期的な予防治療や次世代の急性期治療薬も誕生してきています。この状況から、小田先生は頭痛に特化した専門外来を設けることに必要性を感じ、開設にいたりました。

 診療は、毎週火曜日の午後に行っています。月に何度もつらい頭痛があるため、勉強や仕事、家事に支障をきたしている方、市販薬では痛みが治らない方、頭痛の原因を調べたいなどの悩みを持った患者さんが受診しています。詳細な問診やCT、MRIなどの検査結果を診断基準に照らし合わせ、頭痛の種類を診断。片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬剤の使用過多などの原因を見極め、それぞれに合った適切な治療を行っていきます。

 

*小田脳神経外科統括科長より*

 日常生活に支障をきたすレベルの頭痛に悩まされている患者さんの多くは、医療機関を一度も受診したことがないか、受診しても正確な診断や適切な治療を受けていない方もみられます。頭痛外来を受診し、適切な治療について相談することが、頭痛による日常生活への支障を減らし、QOLを向上させることにつながります。頭痛でお悩みの方には、このたび開設させていただいた頭痛外来の受診をぜひ検討していただきたいと思います。