基本的臨床研修目標
A.臨床研修一般目標
- 病気という悩みや痛みを抱える患者を共感をもって捉えることができる。患者の人権に配慮し、インフォームドコンセントを理解し、実践できる。家族との信頼関係を築ける。
- 患者の持つ医学的問題を論理的に把握できる。臓器疾患のみを診るのではなく、患者の生活と労働の視点を含めて全人的に対応できる。
- チーム医療の中での自己の役割を理解し、他の医師や他職種のスタッフと民主的な共同ができる。必要に応じて指導医や専門医に適切にコンサルテーションできる。
- プライマリヘルスケアに習熟するために COMMON DISEASES の正確な診断と治療ができる。また慢性疾患の患者教育、生活・食事指導ができる。
- 患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるような医療面接ができる。そして、医療情報、診療内容を正しく記録できる。
- 患者の問題を把握し、問題対応型の思考ができるように、生涯にわたる自己学習の習慣を身に付ける。
- 臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、患者への適応を判断できる(EBM=Evidence Based Medicine の実践ができる。)。
- 患者および医療従事者にとって安全な医療を遂行し、安全管理の方策を身に付ける(医療事故防止マニュアルに沿って行動できる。院内感染対策を理解し、実施できる。)。
- 救急疾患の初期治療をチームの一員として適切に施行できる。
- 患者の闘病の援助に関する医療、福祉資源を理解し、適切に活用できる。
- 疾病の予防、健康管理、リハビリテーション等について理解し、積極的に役割が果たせる。
- 末期患者へのターミナルケアを学び、人間的、心理的理解の上に対応ができる。
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(面接および診察、カルテなどの診療関係書類、症例呈示、診療計画、チーム医療の構成員としての成長の課題)