一般目標
病理診断は病理医、病理技師、臨床医が密に連携して初めて成り立つ医療行為である。日常診療で頻繁に遭遇する疾患、特に病理診断が治療の選択に必須な疾患(すなわち癌)に対し、最小限必要な外科病理学の基本的な診断能力(態度、技能、知識)を修得することを目標とする。
行動目標
習得すべき項目(下記の中から希望するものを選択)
・病理組織検査を行なうための適切な検体の取扱い
・組織標本作製の概要を理解
・組織標本を顕微鏡で観察し、主要な所見を把握
・胃癌取扱い規約に沿つたGroup分類を理解
・大腸癌取扱い規約に沿つたGroup分類を理解
・呼吸器、子宮、卵巣、乳腺などの腫瘍の組織分類
・免疫染色を用いた組織診断
・細胞診の基礎知識
・剖検(病理解剖)の助手、剖検診断のプロセスを理解
・その他(相談に応じます)
方略
・受け入れ人数同時に1人
・研修期間1ヶ月から3ヶ月(希望により変更可能)
・週間スケジュールは「初期臨床研修に関する規程」を参照
評価
① 研修医の評価:終了時に評価票に従って自己評価と指導医による評価(3段階)、コメディカルによる評価(5段階)を行なう。研修期間の中間点で一度評価し、さらに最終時点で行う。また、EPOC(オンライン臨床研修評価システム)に自己評価と指導医評価を入力する。
② 指導医評価:研修医による評価(3段階)を行なう。
③ 研修プログラムの評価:研修医や指導医の意見を聞き、研修プログラムの検討を行なう。
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(呼吸器外科の研修目標)