臨床研修の理念

中通総合病院の初期臨床研修は、外科系、内科系のすべての臨床医に必要な基本的な知識、技能および診療態度を身につけ、「病める人」の全体像を捉えることのできる全人的医療の習得を目的とします。すなわち、「患者の立場に立って、親切で良い医療を行い、医療内容の充実と向上に努められる医師」を育てることを目的とします。

研修内容

○ ER型救急医療

当院の救急診療は、2007年4月に救急・総合診療部として独立し、各科の全面的なバックアップのもと、当院がこれまで行ってきた、1次から3次救急まで全て受け入れる北米型ERを堅持しています。

当院では、どの科をローテートしていても毎週1回は救急外来を経験でき、内科疾患から外傷までさまざまな症例を経験できる事が研修コンセプトの1つとなっています。そのため、3年目にどの専門分野に進んでも必要な知識・技術をしっかりと身に付けることができることは魅力の1つです。また、救急科の専任医師だけではなく、指導医、上級医はもちろん、コメディカルスタッフの方々も研修医へのサポート、指導をしてくれるので、安心して2年間を過ごすことができます。

○ カンファレンス

毎朝行うカンファレンスでは、その日の当直で遭遇した症例を研修医がプレゼンし、研修医同士や上級医とフィードバックしあう事で、疑問をすぐに解決でき、自分以外の医師の経験した症例についても学ぶことができます。
また毎週月曜日には、研修医向けに『プライマリケアセミナー』を開催していて、各科の上級医が臨床に必要な様々な知識を教えてくれるほか、各科のカンファレンスも充実しています。