「MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法」とは、前立腺がんの確定診断に用いられるもので、秋田県では2019年に当院が初めて導入しました。
導入した生検システムは「バイオジェット」と呼ばれるもの。事前に撮影したMRIの画像を、生検中の超音波の画像に融合させることによって患部を特定し、組織を的確に採取することができます。
前立腺がんは腫瘍マーカー(PSA)検査、直腸診、超音波やMRIの画像検査を行い、その結果、がんが疑われる場合は針生検で診断を確定します。超音波の画像のみで実施する従来の針生検は、患部の位置を特定することが難しいため、前立腺全体に均等に6~12カ所の針生検を行っていました。バイオジェットは患部をより正確にとらえ、小さながんも見つけやすく、診断の精度が向上。過剰な針生検を行わなくても済み、患者さんの負担も軽減されます。
検査には二泊三日の入院が必要で、2022年5月より健康保険の適用となりました。(食事代は別途かかります)