臨床工学技士(中央診療部 臨床工学室)
臨床工学技士になるためには、養成校に入学し、さらに国家試験に合格することが必要です。養成校には、3年制、4年制の臨床工学技士養成校がありますが、大学において厚生大臣指定科目履修者も受験することができます。
役割
中通総合病院では従来から24時間救急医療体制、心臓病診療など特色ある地域医療を展開してきました。このような高度な医療を支えていくためには、人工心肺を代表とする生命維持装置など高度な医療機器を操作したり、救急救命時における治療の介助や患者監視装置の装着、さらにME機器の保守点検など安全管理をおこない、病院内で円滑な運用ができるようにする技術者が必要です。私たちはその技術者として重要な役割を担っています。
日常業務
- 主として手術室、集中治療室で業務をおこなっています。3名のうち常時1名が緊急呼び出し等に備え、病院支給のiPhoneを携帯しています。日常業務終了後翌日の業務開始時までと土曜、日曜、祝日は24時間拘束体制で1名が緊急呼び出しに対処しています。夜間休日の緊急心臓手術の場合は拘束者1名では対処できないため、他のスタッフにも応援の連絡をとって対処しています。
- ハイブリッド手術室
心臓カテーテル検査(CAG、スワンガンツカテーテルなど)、PCI、Rotablator、OAS、IABP、ECMO、IVUS、EVT、PTAV(BAV)、電気生理学的検査(EPS)、カテーテルアブレーション、体外ペーシング、ペースメーカー植え込み、植え込み型除細動器(ICD)、心臓再同期療法(CRT-D)などに関してデータ解析やモニターによる患者監視、あらゆるME機器の操作ならびに保守管理、検査、治療材料の在庫管理をおこなっています。 - 手術室
人工心肺、心臓血管外科手術の患者監視モニターのセットアップ、自己血回収装置、IABP装置の操作、血液ガス分析および装置の保守管理、観血的血圧モニターのセットアップ、麻酔器、呼気ガスモニター機器、電気メスなどの保守管理をおこなっています。 - 集中治療室
患者監視装置、補助循環デバイス(IABP、ECMO)、人工呼吸器、精密維持注入器の保守、点検や観血的血圧モニター、スワンガンツカテーテル挿入時の介助をおこなっています。 - その他
外来、病棟に設置しているすべてのME機器の保守、管理をおこなっています。 - 緊急時業務内容
人工心肺装置、自己血回収操作、IABP・ECMOの操作、心臓カテーテル検査および治療、体外ペーシング、ME機器の故障への対処などをおこなっています。
スタッフ
4名
認定資格
・体外循環技術認定士 1名
・3学会合同呼吸療法認定士 1名
・認定集中治療関連臨床工学技士 1名
・認定医療機器管理関連臨床工学技士 1名
・心血管インターベンション技士(ITE) 2名
・第2種ME技術者 3名
・認定臨床実習指導者 1名