基本的臨床研修目標

B.具体的目標(2/12)

6.外来診療

主訴、受診動機、悩みや病気の背景などを適切に聞き出すことができる。
急性疾患については、入院適応の判断を含め適切な対応ができる。
慢性疾患ケア、病気、薬の説明や食事などの生活指導、患者教育を含め適切に行うことができる。
患者会活動などを通じて、患者理解を深め、学びあう。

7.在宅医療

往診の意義を理解し、出張診療などを経験する。
看護師など他スタッフと適切に連携がはかれる。福祉資源の活用を理解し、適切に利用できる。
入院の適応を理解し、紹介できる。急変の対応が適切にできる。

8.ターミナルケア

患者、家族の希望を尊重し、納得のできる医療をチームで進めることができる。
痛みや苦悩の緩和の技術に習熟する。
告知をめぐる諸問題への配慮ができる。
死生観・宗教観などへの配慮ができる。

9.予防医療、健康診断

健康診断の意義を理解し、検診活動に参加する。
地域などで、病気や健康についての懇談をもつことができる。
癌の早期発見の意義と方法を理解する。
労災職業病、過労死など、労働と疾病の関係について基本を理解する。

10.医療の社会性、地域医療・福祉・行政との連携

医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。
地域の他の医療機関などと適切な連携ができる。
ケースワーカーの役割を理解し、自らその役割の一部を担うことができる。
医療政策、医療法規・制度、医療保険制度を理解する。
地域住民の医療要求を理解する。

目次

前頁
(面接および診察、カルテなどの診療関係書類、症例呈示、診療計画、チーム医療の構成員としての成長の課題)

次頁
(基本的な身体診察法、基本的な臨床検査)