基本的臨床研修目標

B.具体的目標(3/12)

11.経験すべき診察法・検査・基本的手技(1/2)

1)基本的な身体診察法

全身の診察を、正確に系統的に要領よく行い、診察した所見を正しく記載するために

患者の人権に配慮した診察ができる。
バイタルサイン、精神状態、皮膚の観察、表在リンパ節の診察など 全身の観察ができ、記載できる。
頭・頸部の診察(眼瞼・結膜、眼底、外耳道、鼻腔、口腔、咽頭の観察、甲状腺の触診を含む)ができ、記載できる。
胸部の診察(乳房の診察を含む)ができ、記載できる。
腹部(直腸診を含む)の診察ができ、記載できる。
泌尿・生殖器の診察(産婦人科的診察を含む)ができ、記載できる。
骨・関節・筋肉系の診察ができ、記載できる。
神経学的診察ができ、記載できる。
小児の診察(生理的所見と病的所見の鑑別を含む)ができる。
精神面の診察ができ、記載できる。
2)基本的な臨床検査

病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報をもとに必要な検査を行い結果を解釈できる。

検査の適応を理解し、患者に必要性と結果を説明できる。
患者の自己決定権の尊重、インフォームドコンセントを大事にして検査計画をたてることができる。
一般尿検査(尿沈渣を含む)の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
便検査(潜血・虫卵)の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
血算・白血球分画の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
血液型判定・交差適合試験を自ら実施し、結果の解釈ができる。
心電図(12誘導)を自ら実施し、結果の解釈ができる。
負荷心電図の結果の解釈ができる。
動脈血ガス分析を自ら実施し、結果の解釈ができる。
血液生化学的検査の適応を理解し、結果を評価できる。
血液免疫血清学的検査(免疫細胞検査、アレルギー検査を含む)の適応の判断ができ、結果の解釈ができる。
細菌学的検査・薬剤感受性検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。検体の採取(痰、尿、血液など)、簡単な細菌学的検査(グラム染色  など)
呼吸機能検査(スパイトメトリーなど)の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
髄液検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
細胞診・病理組織検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
上部消化管内視鏡検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
超音波検査を自ら実施し、結果を解釈できる。
単純X線検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
造影X線検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
X線CT検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
MRI検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
核医学検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。
神経生理学的検査(脳波・筋電図)の適応が判断でき、結果の解釈ができる。

目次

前頁
(外来診療、在宅医療、ターミナルケア、医療の社会性、地域医療・福祉・行政との連携)

次頁
(基本的手技の適応決定と実施、基本的治療法の適応決定と実施)

基本的研修目標と科別研修目標について